空き巣

うちの家は死角ばかりで何度も犯罪被害に遭っています

私の実家はドがつくほどの田舎にあるので、昔から犯罪とは無縁だった。カギなんてあってないようなものだったし、外出先で窓を閉め忘れたことに気付いても、「ま、大丈夫だよね」と楽観的でいられるくらい平和だった。それが先日実家に里帰りした際、実家のカギが防犯性の高いものに替えられていたので、どうしたものかと尋ねてみると、最近実家の近辺で空き巣被害が相次いでいるそうだ。あんなに平和で住みやすい場所だったのに…今の日本には安全な場所なんてないのかもしれない。

かくいう我が家もそうだ。うちの家は一般道路から少し入った袋小路にあるので死角が多く、何度も犯罪被害に遭っている。しかも恥ずかしながら、私はしばらくの間被害に遭っていることすら気づいていなかったのだ。あまりにも平和な場所で育ったせいか、平和ボケしすぎていたのかもしれない。

以前から、洗濯物を取り込むときに、私の下着が無くなっていることが時々あった。それをあろうことか、私は「風で飛ばされたのかしら」くらいにしか思っていなかった。我が家は高台にあり、ベランダから他の住宅は見えない。そのため強風になることが多く、外置きのごみ箱が飛ばされていたことが何度かあったから、すっかり風のせいだと思い込んでしまっていたのだ。夫や子供の下着は無事なのにおかしいわねぇ、なんて悠長に構えていたのだけど、それが何度も続いたのでさすがの私も気づかないでいるわけにはいかなかった。警察に被害届を出すのも恥ずかしかったので、結局私の下着だけは部屋干しすることになったのだった。

一般道路から離れていて静かで暮らしやすいと思っていたのに、今では死角だらけで次は何を狙われるのだろうと怯える日々になってしまった。ネットで色々な警備会社を調べつつ、休日のチラシに乗っている中古物件情報に目をやりながら、引っ越せるものなら引っ越してしまいたいと思う自分がいるのだった。
市町村犯罪マップ | 茨城県警察